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たかはた共生塾 渡部務 電話 090-2270-3346


連載「おきたまに根をはって」

第7回 悪戦苦闘する農業――いま、農村で何が起きているか

お待たせしました。置賜自給圏推進機構共同代表菅野芳秀のエッセイが久々に登場しました。

ちょっと衝撃な内容ですが、これが農業者の現状です。

それは日本の食料問題であり、環境問題でもあるのです。

新聞テオリア第134号・2023年11月10日掲載。

理事ブログ 連載「おきたまに根をはって」 - 一般社団法人 置賜(おきたま)自給圏推進機構 (okitama-jikyuken.com)


高畠町だからこだわる農と食と環境

今年は盛大に開催中


報告

3.19【食と農イベント】つなげよう! 「置賜の資源活用」と「地域内循環型社会」

 今、身近な食と農に危機が迫っていることを皆さんはご存じですか。

 

 3月19日(日)に置賜自給圏推進機構「食・農」部会で東京大学大学院の鈴木宣弘教授を招いての講演会とトークセッションを開催しました。鈴木教授は食糧安全保障の危機を訴え、国民全体で食糧生産を支えるための具体的な行動を促すために全国を歩く行動派の教授です。この日も予定時間も越える熱演に随所で賛同の声や拍手が沸き起っておりました。

 

 講演終了後は菅野共同代表を司会として、高畠町で有機農業を実践し、有機農業資材と有機農業生産物販売を手掛ける「おきたま興農舎」にも関わる農業女子小林和香子さん、子供たちに食の大切さを伝えたいと保育園を退職し米沢でNPO法人「食育ママ」を設立した加藤弥栄子さん、静岡県出身でアジア太平洋資料センター勤務後、白鷹町に移住し、有機農業を実践しながら、様々な農産物加工を仲間と取り組む「しらたかノラの会」のメンバーでもある疋田美津子さんと地域の女性3人をパネラーとしてのトークセッションを行いました。

 教授を前にして農、食、地域について各々の立場で日頃の取り組みや想いを語っていただき、観客の方々を巻き込んでのディスカッションに会場は白熱した空気に包まれました。

 

 今回の講演会は、昨年12月に菅野共同代表が置賜自給圏推進機構「食・農」部会の活動再開イベントとして鈴木教授の講演会を提案してスタートしたもので、準備期間が短い中、有機農業や自然農法、食育に各々の立場で取り組む推進機構のメンバーを中心に環境ジャーナリストで菅野共同代表と親交のある明石純子さん、私が所属する地域を楽しく、楽しいをど真ん中にというふわっとしたコンセプトで活動している「ミックスジュース」という集まりのメンバーが手探りで進め、気が付いたら当日を迎えているという状態でした。

 チラシが出来上がっての周知期間は1か月あったかどうか。正直どれだけの方に来ていただけるか皆が不安な中での開催になりました。「もう、こうなったら、お客さんが少なくても来ていただいた方にとことん楽しんでいただこう」菅野共同代表の開き直りともとれる前向きな発言に皆が笑う中、一人二人と少しずつ人が集まり、気が付くとチケットを捌くのが追い付かないくらいの行列が出来上がり、結果として150人もの参加者に集まっていただきました。

 参加者は、慣行農業に取り組む農業者、有機農業・自然農法に取り組む農業者、食育に関心を持つ方、地域のお母さんたち、行政関係者、地元の僧侶と多種多様な方々で、皆が鈴木先生のお話しに熱心に耳を傾け、講演終了後は司会が制御するのが大変になるほど先生への問いかけ、感想などが止まらない状況になりました。参加者の1人から出た「先生は全国を講演して歩き回り、あまりお金にもならないと思いますが、何故このようなことをしているのですか」という質問に菅野代表が、すかさず「これ以上、百姓をいじめるなということですよね」と先生に聞くと「そのとおりです。」というお言葉。この日、一番の大きな拍手が沸き起こった瞬間となりました。

危険な食を消費者が声を挙げて拒否する欧米を避けて、従順な日本人向けに展開することで利益を拡大しようとするグローバル種子・農薬企業。「今だけ、金だけ、自分だけ」のグローバル企業の思惑に飲み込まれないためには、今ある有機農業の優れた技術を共有し「横展開」することで、良質で安全な作物を作り、それを支える消費者との連携により「強い農業」を目指していくことが大切で、そのために食料品店で数十円だけ高い地元の食品を買う。そうした小さな選択を積み重ねることが、日本の食料と農業を支え、国民の命、子供たちの未来を守ることに繋がるというのが先生の主張で、それは置賜自給圏推進機構が掲げる食の地域循環型システムの考えそのものでした。

 

今回の講演会、その後の会場の参加者を巻き込んでの3人の女性たちのディスカションを通じて大きく想うことが一つありました。それは、一般的に言われているような対立関係は本当に対立するものなのかということです。

「慣行農業と有機農業や自然農法」「生産者と消費者」「地域と都市」「資本主義と共産主義」様々なものが対立的に捉えられていますが、それは、国とか組織とか立場に囚われているからで、本当は個々がお互いの多様性を認め合えば、皆が知恵を出し合って、少しずつかもしれないけど、今ある社会課題を解決して、誰もが自分らしく生きていける、より楽しい社会を目指していけるのではないかと多様な参加者を前にして強く想いました。

 

 

イベントの締めくくりに渡部共同代表が参加者へ置賜自給圏推進機構への加入を呼びかけました。置賜自給圏推進機構「食・農」部会は、立場の垣根を越えて人と人の繋がりを拡げる横展開の活動を進めていきます。今後の活動への支援、皆様の参加やご協力を置賜自給圏推進機構は心よりお待ちしております。

(横山記)


置賜自給圏へ! 

 皆様のご参加を呼びかけます。

 

置賜自給圏推進機構 食・農部会

 

多くの人が指摘するように、地球の生態系が大きな危機の中にあります。いま、私たちの主題は、工業系が主導する資源収奪型社会から、いのちと生存とを何よりも優先する、生命系主導の循環型社会へと大きく舵を切ること。そんな時代の転換期にあって、地域農業の存在は大きく、それは人々にとっての希望であり、土と人々との新しい暮らし、新しいつながり、新しい文化を育てる母体でもあります。

置賜は、工業系の視点から見たら遅れた地域と映るかもしれませんが、次代の生命系社会の視点に立てば、日本を循環型社会にいざなう豊かな可能性に満ちた農村地帯です。よって、置賜が目指すべきは工業系社会の「序の口」になることではなく、生命系循環系社会の堂々たる「横綱」になることです。

 

どんなに小さくてもいい。そんな価値を含んだ一歩を踏み出そう。こんな大望をもって、置賜自給圏の「食・農」部会が歩み出したのは2014年のことでした。なかなか思うようには行かず、賛同いただいた多くの方々に大変ご迷惑をお掛けしてしまったことは、大いに反省しております。しかし、せっかく貴重な失敗をしたのですから、その経験からの学びを次に活かし、再びの一歩につなぐことが求められています。

 

置賜の農業、特に家族農業(小農)は、生産効率を優先する規模拡大政策によって絶滅危惧種のように追いつめられ、存亡の危機に立たされています。それは何も農業だけではありません。規模と効率の波は、小売業、食品加工業、製造業、旅館業、サービス業などにも押し寄せ、置賜の暮らしに根付いた産業の危機、未来に向けた循環型社会の危機へとつながっています。

そんな流れに負けまいと、私たちは、農を始めとする置賜の多くの住民、生活者と共に、相互に助け合い、支え合う置賜自給圏「食・農部会」の再構築に向けて動き出そうとしています。

 

まずは問題意識を共有するため、チラシにありますように319日の鈴木宣弘先生講演会にご参加を呼びかけます。ここに集うことを出発点に、皆様と再出発を試みたいと考えます。

 

置賜自給圏の当面の課題

 

同じ失敗を繰り返さず、息の長い活動を続けるための、今後の取り組みと課題について考えたいと思います。

 

Ø  生命系主導の循環型社会へ

 

置賜地域は、四方が山に囲まれ、それぞれの地域が里山の恩恵を受けて暮らしていました。「食」も「エネルギー」も自給出来る環境にあります。その恩恵を活用するためにも、まずは、地球上のすべての命が土を介して循環していることを再認識することが大切です。

 

 規模の大小にかかわらず農に関わる人は、環境保全型農業をめざすこと、種子や肥料も地域内自給をめざすこと。土作りの原料は、無尽にあります。草木等、家畜の排せつ物も含めて土から出たものを土に返すだけです。動植物の亡骸を小動物や微生物が分解することによって、生命力のある土が出来、生命力のある土から、生命力のある農産物ができます。命は連鎖しています。

 

Ø  自給圏の輪を拡げよう

 

²  地域農業と醤油や、味噌、納豆、豆腐加工などの小さな生産、流通、加工、消費の地域内連携……それに地域の旅館業者などをつなぐ

 

学校給食に有機農産物を取り入れる活動

 

²  シンポジュームや集まり、相互の交流や異業種との連携を図る事業

 

²  「自給圏新聞」やSNSを介しての情報発信とコミュニティづくり

 

²  子ども食堂と地域農業をつなぐ取り組み

 

その他、皆さんの提案を取り入れて、自給圏の輪を拡げて行きたいと思います。地域づくりは果てしないプロセス。ムリをしたのでは続かない。人の出会いをたのしみながら、おもしろく、楽しく、歩んでいきたいと思います。

 

 

ともに魅力ある置賜を創って行きませんか? ともに歩みましょう!


【食と農イベント】オンライン配信

「つなげよう! 「置賜の資源活用」と「地域内循環型社会」」

一般社団法人 置賜自給圏推進機構 食・農部会

※参加URLは後日、購入者様のメールアドレスに詳細を送付します。

 

※オンライン参加チケットはオンライン配信希望の方のみとなります。 

 

 

・日時:2023年3月19日(日)

・時間:午後1時~午後5時

・オンライン参加料:500円(税込)

・内容:第一部:基調講演(13時~)

    第二部:トークセッション(14時40分~)

 

===【第一部】基調講演===

 

「地域農業と循環型社会」

 

 東京大学大学院 農学生命科学研究科教授

 鈴木 宣弘 氏

 

 東京大学農学生命科学研究科教授。農業経済学者。食料安全保障 が揺らぐ日本にあって、国内の資源循環の重要性や、生産から消費までの国内ネットワークの必要性、国民全体で食料生産を支えるための具体的行動などを訴える。 

 

===【第二部】食と農トークセッション ===

 

「地域といのちとつながりと」 

 

「地域といのちとつながりと」をテーマに、食・農・循環を中心とした地域づくりについて、農の現場・ 食の現場・子育ての現場からのパネラーと熱く語るトークセッション。

これからの地域のあり方と食や農の未来について、さて何が飛び出すか? どうぞお楽しみに。

 

 

こちらが購入のURLになります。

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※参加URLは後日、購入者様のメールアドレスに詳細を送付します。

 

※オンライン参加チケットはオンライン配信希望の方のみとなります。 

 

 

・日時:2023年3月19日(日)

・時間:午後1時~午後5時

・オンライン参加料:500円(税込)

・内容:第一部:基調講演(13時~)

    第二部:トークセッション(14時40分~)

 

===【第一部】基調講演===

 

「地域農業と循環型社会」

 

 東京大学大学院 農学生命科学研究科教授

 鈴木 宣弘 氏

 

 東京大学農学生命科学研究科教授。農業経済学者。食料安全保障 が揺らぐ日本にあって、国内の資源循環の重要性や、生産から消費までの国内ネットワークの必要性、国民全体で食料生産を支えるための具体的行動などを訴える。 

 

===【第二部】食と農トークセッション ===

 

「地域といのちとつながりと」 

 

「地域といのちとつながりと」をテーマに、食・農・循環を中心とした地域づくりについて、農の現場・ 食の現場・子育ての現場からのパネラーと熱く語るトークセッション。

これからの地域のあり方と食や農の未来について、さて何が飛び出すか? どうぞお楽しみに。

 

 

こちらが購入のURLになります。

https://checkout.square.site/merchant/02HAKJPC1DHQA/checkout/PBJ4LWCNTPBQZBN54ROR23NU

 


再起動!置賜自給圏推進機構

「食・農部会」地域の再生を心に込めておくる循環型社会のシクミとカタチとは?


お問合せ:電話090-2270-3346(渡辺務)までお願いします。

入場ご希望の方は事前に整理券が必要です。山形県高畠町の各公民館かJAたかはたでお求めください。

JA山形おきたま 事業所案内. 高畠地区 高畠支店◯TEL 0238-52-0057 ◯FAX 0238-52-4362 ◯住所〒992-0351 高畠高畠398 振興◯TEL 0238-52-1430 ◯FAX 0238-52-4362


置賜自給圏推進機構 共同代表の菅野芳秀のエッセイ「おきたまに根をはって」第5回 コカ・コーラとトカゲ

 

置賜自給圏推進機構 共同代表の菅野芳秀のエッセイ「おきたまに根をはって」第5回お待たせいたしました。

「理事のエッセイ」コーナーです。← ここをアクセスしてください。


連載「おきたまに根をはって」

第4回 車のハンドルを握って町まで買い物に行って来た

菅野芳秀(共同代表理事)

お待たせしました。菅野芳秀(共同代表理事)のエッセイをご紹介いたします。

待望の第4「理事エッセイ」コーナーです! ← ここをアクセスしてください。


連載「おきたまに根をはって」

お待たせしました。菅野芳秀(共同代表理事)のエッセイをご紹介いたします。

第3回 求められているのは『新しい社会主義』佐藤藤三郎さんの話です。「理事エッセイ」コーナーでどうぞ!

https://www.okitama-jikyuken.com/%E7%90%86%E4%BA%8B%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/

 


菅野芳秀共同代表が新刊を発表しました。

「七転八倒百姓記-地域を創るタスキ渡しー」(現代書館)です。

「おきたま根をはって」第2回の「帰(かへ)りなんいざ。田園将(まさ)に蕪(あ)れんとす、胡(なん)ぞ帰らざる。」です。ぜひお読みください。

「理事エッセイ」コーナーでどうぞ!

https://www.okitama-jikyuken.com/%E7%90%86%E4%BA%8B%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/


菅野芳秀共同代表理事

新連載「おいたまに根をはって」

長い沈黙を破って農家で思想家の菅野芳秀置賜自給圏共同代表が「理事エッセイ」に連載を開始しました。

「おきたま根をはって」第1回の「地域づくりに必要なこと」です。ぜひお読みください。

https://www.okitama-jikyuken.com/%E7%90%86%E4%BA%8B%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/

上記「理事エッセイ」のコーナーです


2021年8月までのトピックスは次のURLにアクセスをお願いいたします。