【野村浩志】〜おきたまの地酒 · 美味な食材を楽しむ農家&酒蔵列車~おきたま五蔵会&置賜自給圏推進機構列車運行

⚫️無添加、有機農業、本物の味を生産者と語らいながらと味わう


「さあさあ、食べてみろ! どんどん食ぺろ!」とすすめられがままに新鮮な食材に手を延ばす。手作り無添加鶏肉ソーセージや豚肉、野菜など無農薬、有機野菜(ごぼう、菊芋、ゆき菜、手づくり漬物など)を味わう。「遺伝子組み替えでない自然のエサを食べた鶏の卵の黄身はこんな淡い色なんだよ」醬油などを加えなくても旨い。「なぜ美味しいのか?」を理事である生産者自らが語ってくれるのでますます箸がすすむ。


●キーワードは「交通と観光の自給」と「食と農の自給」を繋ぐこと


そもそものきっかけは、今年1月に開催された置賜自給圏推進機構の理事会新年会の席に(飯豊町しらさぎ荘)各理事が生産した農作物を持ち寄り、鍋を囲みなが食の自給について語り合ったことから始まりました。

私(山形鉄道野村)が上記のような体験をし、この場の雰囲気や生産者であり置賜自給圈機推進構の理事である皆さんの苦労話や食と農業への熱い思いに共感を覚え「この感動体験をもっと多くの方々へお伝えすることができないか?」と理事の皆さんとアイデアを出し合いました。そこで「交通と観光の自給」と「食と農の自給」を繁ごう。というテーマが浮かび上がりまLた。


●フラワー長井線の車輌を貸し切り「動く生産者の情報発信の場」として発信


同じタイミングで、置賜地域5つの酒蔵で組織される「おきたま五蔵会」が「酒蔵列車」を運行するという企画も持ち上がっており「酒とおいしい料理を楽しむ『五蔵会&自給圏列車』を運行してみては?」というアイデアも生まれ、さっそく実行するに至ったという訳です。置賜自給圈推進機構の渡部務代表が栽培されている啓翁桜で車内を装飾し、置賜の地酒を飲みながら雪景色と置賜自給圈の生産者の手作りの食材と生産者の想いを共有。「列車を動く媒体」として食の自給を発信Lて行くことが今回のねらいでもあり

ました。


●白鷹町農家民宿「のどか村」でグリーンツーリズムのワークショップも開催しました。


また、当日(2月14日)の夜は、白鷹町深山の農家民宿に宿泊。生産者や地元の方々と置賜自給圏の菊地富夫常務理事が育てた白鷹產の豚肉

しゃぶしゃぶ鍋を頂きながらの懇親会を兼ねたワークショップを開催。移動は、長井市中央タクシーのレトロタクシーやロンドンタクシーを利用しました。まさにマイカーに頼らない交通の自給の要素も取り入れました。


●長井市内の酒蔵、商店街、焼き物体験などのまち歩きも


翌日(2月15日)は、五蔵会が参加者を長井の酒蔵や商店街の魅力をガイドしながらまち歩きや焼き物体験などを楽しむプログラムも持ち込まれました。


当日の写真はこちらから → こちら


*)おきたま五蔵会とは… 山形県置賜地方にある5つの酒蔵の若い「酒蔵杜氏」で結成した会。自ら現場で自分の理想とする酒づくりを行いながら、蔵元杜氏自身と酒蔵を観光資源として位置づけ、地域内外から誘客し、通年で観光交流ができる仕掛けづくりを目指しています。→ Facebook

【野村 浩志(のむら・ひろし)プロフィール] 

1968年(昭和43年)埼玉県越谷市生まれ。91年に駒澤大文学部を卒業後、㈱読売旅行に入社。大宮営業所、新潟営業所を経て2001年に次長として山形営業所に着任、年商を飛躍的に伸ばした功績で04年、全国の営業所の中で最年少の35歳で所長に昇進。08年に仙台支社の東北・北海道合同企画グループ係長に就任した直後、開業以来20年間赤字が続く山形鉄道が公募した社長職に応募、89人の中から選ばれ09年4月1日から現職。10月には自身の半生をつづった著書「私、フラワー長井線『公募社長』野村浩志と申します」を出版した。現在、山形鉄道株式会社 代表取締役社長、一般社団法人 置賜自給圏推進機構 理事。