【菊地富夫】生産者からの手紙

以下の文章は、2015年2月14日に行われた、フラワー長井線との共同企画の中で、夕食のメイン「しゃぶしゃぶ」の豚肉を提供した菊地富夫さんから食べる人たちへの手紙です。

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お買い上げありがとうございます。


一昨年、お買い上げ頂いたおかげで再生産することが出来ました。また皆樣に食べてもらえますこと、ありがたく思っています。


今回の豚は、庄内共同ファームで有機農業を営んでいる志藤さんより昨年9月に分けて頂きました。6月の始めに生まれたバークシャーと云う黒豚の純粋種です。頭と足4本と尻尾が白く、六白とも云われている中型で肉質が良という品種です。

耳が小さく、黒目で20キロに満たない、とてもチャーミングな子豚でした。思わずメスには花子と由里子と名付けました。ニューハーフの2匹には(名前の付いた豚は喰えない)というお客様の為に名付けませんでした。


それから5か月間、粗末な屋根だけの足場パイプハウスに、12月からはビニールシートで囲っただけの寒い中で正月を迎え、大寒を凌ぎ、節分が終わり、肉となりました。寒い日は籾殼の中にぴったり寄り添って寝ていました。そんな環境でも、病気ーつせず健やかに太ってくれました。


自説ですが、美味しさには4原則があります。

 

1)品種(和牛は但馬系、米はつや姫、コシヒカリ) 

2)時間(促成栽培は総じて大味)

3)エサ(植物は土と肥料) 

4)環境(気候、栽培密度、技術管理)


です。


それぞれに大切で全部が揃って最高のものが出来ると思っています。


今回はエサに特にこだわりました。エサには穀類と糟糠類の2種類に分けられます。穀類とは人も食べる、米、麦、トウモロコシ、大豆等です。

糟糠類とは字のごとくカスとヌカです。米ヌカ、小麦ヌカ(ふすま)等の人が食べにくいエサです。

そこで、穀類をできる限り自家産、白鷹産でと考え調達しました。自家産エサ米、白鷹、長井産、大豆等で70%育てました。残りはアメリカの大麦です。

結果、美味しくなっているか、否かはわかりません。

又、昨年は台風が来なくて、リンゴを心配したのですが、カラスが頑張ってくれたおかげで、花子も由里子も紺野農園の美味しいリンゴのデザー卜を頂くことができました。彼女たちの美容にも役立ったでしょう。

カラス? いや紺野農園に感謝です。

導入後は薬品類、添加物、遺伝子組み換え食品はあげていません。

 

講釈が多くてすいませんが、美味しく食べる3原則と云うのもありまして、


1)健康なものをできるだけ健康な身体で食べる。

2)腹をへらして食べる。

3)大切な人、仲の良い人と食べる。です。


花子たちがいたらない所は上記原則で補ってください。

皆様の食卓に加え頂き、喜んでもらえたら、百姓としては嬉しい限りです。


ありがとうございました。


世話人 きくちとみお


菊地富夫(プロフィール)

1956年生まれ。農業専門学校卒業後、山形県白鷹町で農業に従事。5ヘクタールの田んぼと1.7ヘクタールのエサ米と和牛45頭の肥育の有畜複合型、百姓を営む。

現在、NPO法人白鷹町地域再生ネット 理事。一般社団法人 置賜自給圏推進機構 常務理事。